「大日越」を歩く
湯峰王子 |
月見岡神社 |
上がり下がり、けっこうあります。 |
入り口までのルート
本宮大社から国道168号線を新宮方面に少し歩きます。ガソリンスタンド本宮石油さん前の入り口から上りはじめます。
湯峰温泉に到着となりますので、歩いた後バスで本宮大社までもどるか、
湯峰温泉駐車場(無料)を利用し、バスにて本宮まで移動して歩き始めるかになります。
所要時間 約1時間20分 距離 約3.0km
本宮大社 | 月見岡神社 | 鼻欠け地蔵 | 湯峰王子 | 湯峰温泉 |
0.6km | 0.4km | 0.8km | 0,2km | 到 着 |
20分 | 15分 | 30分 | 5分 |
湯峰温泉と熊野古道
本宮から大日山を越えて湯の峰温泉へ向かう熊野古道「大日越」。
距離は短いものの、上り下りが急なので、体力が自信のない方や足腰に不安のある方には少し
厳しいかもしれません。ぜひ湯峰温泉でご一泊して、湯筒で作った温泉卵を食べて疲れをとって下さい。
周辺の商店でネットに入れた卵やさつまいもなどが購入できます。
ここで食べるのがオススメです!(お湯の温度が高い為、ゆで卵です)
また、熊野本宮大社例大祭の「湯登神事(ゆのぼりしんじ)」の行列は、
湯の峰温泉での湯垢離の後、湯の峰を出発し、この道を通って本宮に向かいます。
稚児は額に赤い文字で「大」と書かれ、湯峰王子で神事を奉納し、月見岡神社まで御渡(とぎょ)をします。
夕方、一行は本宮大社での神事が斎行され、旧社地である大斎原(おおゆのはら)に向かいます。(宮渡神事)
その後、旧の国道311号線沿いにある真名井社での神事を奉納し、大社まで戻ってきます。
この湯登神事は4月13日です。本宮大社大礼祭はこの日に続き、14日の船玉大祭、15日の神輿御渡と続きます。
「湯登神事」
当日の早朝、本殿前に宮司以下神職・氏子総代・神楽人・稚児などの
諸役が揃い、潔斎のために日本最古の温泉と言われる「湯峰温泉」に向かいます。
途中神歌と呼ばれる歌謡を歌いつつ行列を為して進み、温泉に到着すると、
当屋と言われる斎館に入ります。
当屋は「あづまや」と「伊せや」という二つの旅館が、
一年交代で奉仕する定となっています。 潔斎、少憩の後、
湯峰王子社に登り祭典を行うのですが、この折「八撥(ヤサバキ)神事」と呼ぶ
稚児舞楽が行われます。社伝によれば、この期間に神が稚児の頭に降臨するとされ、
胸に吊した掲鼓を打ち鳴らしながら左右に回る所作を行います。
これは神が降臨してきた様子を示していると考えられます。
通常、稚児は氏子の子弟で三歳以下の子供たちが務めます。父兄はウマと呼ばれる役となって、
この大祭が終了するまで稚児を地面に降ろしてはならないという決まりに沿い、移動の時には
肩に稚児を乗せなければなりません。
湯峰での神事が終ると、稚児の額には「大」の文字が書かれ、今まさに神がそこに降臨していることを
表します。ウマの肩車に乗った稚児は大日越えという峻険な山道を通り、途中大日山月見岡神社にて
一度八撥を行い、街道に出て旧社を遙拝した後、本社まで帰ります。
稚児は家にあっても神と同じ扱いを受け、大事にされます.
また、八撥を務めた子は達者になるとか、健全に成長するといわれ、祭典がすべて終った後も三年の間は、
叱る時には頭に触れてはいけないとも言われています。
同日夕刻には宵宮の行列である宮渡神事が行われます。巡幸先での神楽の奉納等の記録が
見えるだけで、わずかに楽譜が現存するといった状況ですが、毎年厳かに執り行われます。
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